記憶より記録

過去に色々なアシスタントを見てきて思うのだけど、きっちりメモを取る人、うんうん頷いてメモを取らない人。

小さな事かもしれないけれど、一年後には大きな差が出て、5年経ったら凄い差ができる。

毎日のように練習して、さっぱり成長しない人もいれば、短期間で覚えてしまう人もいる。

色々な要素があるかもしれないけれど、その中の一つにメモを取る習慣がある。

そして、メモを取るだけではない、それを何回も読み返すか、メモを書くだけ書いて放置&紛失してしまうか。

スタイリストになって、このメモを取り、読み返すという習慣が役に立つ。逆言えば、これができないスタイリストはお客さんの固定率が悪くなると思う。

現在、僕の顧客メモは全てEVERNOTEに付けている。とても便利なクラウド型のデーターベースアプリだと思う。
(しかし、講習会やセミナーに参加した時は、ノートに書き取っている。後から読み返しても衝撃的に役に立つ内容が書かれてる。)

お客様の名前、来店日、施術内容、注意点、反省点、次回の改善点など記入し、雑談の内容も時にはメモる。

そして、そのお客様がご来店する朝、もしくは前日に目を通す。お客さんは「よくそんな事まで覚えてますね~」と関心されるが、「メモを取っている」なんてタネ明かしはしない(笑)

「仕事ですから」と涼しい顔して言う(笑)

技術者としての拘りもあるので、今日やったお客さんのスタイルも、必ず反省点を探して次回に繋げている。そういう向上心が無ければ職人失格だと思ってる。経験年数が何年あっても何十年あっても、その向上心と探究心がなければカスだと思ってる。

その反省点を記憶することは不可能であり、そんな超人にはなれっこない。だから記録する。

僕がアシスタントの時、当時19才から、メモってノートを付けて、練習の前に読み返して、同じミスは絶対しないようにし、改善点に注意を計らいながら練習した。お陰で短期間で仕事は身について、経験1年半で既にお客さんにカットしていたし、20才そこそこで店長代理をして店を回していた。

まずメモれ!そして読み返して日々の練習、仕事に活かせ!

と言いたい。