先日、ブリスベンに行った時に、公衆トイレにあった使用済みの注射器入れボックスについて投稿しました。
下記の保健省のリンク先を見て頂ければ分かりますが、このボックスの意味はドラッグ使用者と健康のために、注射針でエイズなどの二次感染を防ぐ為に効果があると、そのレポートも出ています。
Needle and Syringe Programs(NSP)というプログラムがあります。
検索すれば州ごとのポリシーが読めますが、基本的に一緒です。警察や裁判所サービスなどの協力も合わせて行われているそうです。
ブリスベン
オーストラリア保健省
ヴィクトリア州
この題材を再掲した理由は読者からお叱りのメールを頂いたからなのですが…。
20年オーストラリアに住んでいるSさんからで、要約すると、「このボックスは糖尿病患者のもので、小さい子であっても毎日注射を打たなければならず、それをドラッグ用だなんて配慮が足りない、これからブリスベンに来るなら、きちんと調べてから公開する記事を書いた方が良い」とのお叱りをうけました。
結論は上記のリンク先を読んで頂ければ、どこにもDaiabetes やinsulinの文字は出てこないのですが…。
僕が12歳のころから、父は糖尿病になり、毎日自分で注射を打っている姿をみてきました。そこから我が家はカロリー計算された食事になり、僕が料理教室に通い自炊をして食事に気をつけるきっかけになったものです。
何が言いたいかというと、医学の進歩により注射器も進化しているのです。当初は医療現場で使っている注射器と同じ物を家庭で使っていました。
しかし20年前からでしょうか、我が家でも使い捨てで日々ゴミが出るような注射器は一般家庭では使わなくなりました。ペン型に変わったのです。
昔はこれでした↑
今ではコレです↓
それを20年以上も見ているので、あのトイレにある注射器入れのボックスすを見てインスリン用とは思わなかったです(その前にオーストラリアの学校で授業を受けた時に聞いたので知っていましたが)
もちろん、医療現場や薬局なども、先端の短い針の部分は回収してくれますし、専用のケースには針のカートリッジの部分も収納できるし、まとめて医療機関に処分してもらうので、トイレの回収ボックスはインスリン用でないのはお分かりかと思います。
ただモラルのない人もいるので、針のカートリッジをゴミ箱に捨てる人も、もしかしたらいるのかもしれませんし、あの黄色のBOXにインスリン用の針を入れても良いのでしょうが、医療機関から指導されてるので、そんな事は無いと思いますが…。
日本でも今後はインスリン用の針回収ボックスがトイレに配置されるようになるかもしれませんね。←持ち帰らない人が増えているらしい。
保健省のリンク先を深く読めば、(インスリンを使用している患者さんに対しては)医療現場での教育が徹底されているのが分かるかと。
投書されたSさんは、実名で堂々と意見を述べてくれました。糖尿病病患者さんに配慮がたりない!と実名でのメールですから、正義感があって優しい方なんだなと感じました。どうもありがとうございました。
今後も、住んでいると当たり前になってる事を、外国人(日本人)からして興味深い事を取り上げていきたいなと思っています。