銀座本店にて、外国人向けカラーの講習をさせて頂いています。
今回で8回目になりますので、皆さんも外人さんに対してのハードルが低くなってきたようです。
いつも書いていますが、日本だけが独自のカラー理論とレベルスケールを使用しているので、その理論では外国人のカラーには対応するのが非常に難しいです。
自分の感性だけで仕事をするのであれば、理論などカンケーなく経験と勘だけで行えるのですが、誰でもできるようにするためには、やはり外国人向けには海外の理論に当てはめるのが最良だと思います。
詳しい理論の違いはこちら
http://yasu.com.au/archives/213
モデルさんのオリジナルのレベルは「7」です。中間毛先も同等レベルです。
これを9レベルまで上げて、色味をベーシュにします。
すでにオレンジが強く残っているので、これも削りたいです。
ライトナーで9レベルまで上げます。6%のオキシを1:3で塗布します。
9レベルまで上がったのを確認して、ベージュの色味を乗せるのですが、日本の薬剤は色素が濃いのでクリア剤で薄めます。もちろんアンダーピグメントも計算するので、パープルを補色で入れ、艶感を出すために黄色も少し足します。
5分おきに発色をチェックして、シャンプーをしてブローです。
日本国内の薬剤は、黒髪用にできているので色味が強かったり、赤みの多い日本人の髪に作られているので緑が多く入っていたりして、外国人の髪に使うとビックリするような色が出てきます。その特性も研究し、正しいカラー理論(ピグメント、補色、アンダーピグメント)を理解して行う事がミスの無い仕事に繋がると思います。