後輩を持つって事。

ある程度の経験を重ねてくると、後輩というものが自動的に付いてきます。

独立してオーナーになってスタッフを雇えば、部下ができます。

美容師じゃなくても、色んな職場、ビジネスで同じでしょうが。

職人の世界での違いがあって、

いつも思うのですが、

後輩ができた時点で、その子が将来1人前になって、独立して、1人で飯を食っていけるように、真剣に育てなくてはいけないって事。

「この下働きの仕事をやらせておけば、自分が楽だし、面倒な仕事が省けるから」なんて安易に使い捨てカイロのようにポイしちゃダメなんです。

「こいつ、売上あげてくれて、売り上げに貢献してくれるから、辞められないように上手く使っておけ」とか。

間違いです。

その子が独立して、事業を展開して、人並み以上の生活ができるように…って将来を見越して、一個一個教育していかないと。

カットを教えるのも、シャンプーを教えるのも、集客方法も、納税に付いても(笑)、独り立ちできるように。

いつまでも古い技術しか知らないと、それを教わった子は10年後、20年後に、何十年も前の技術を、まだ使ってる事になる…と思うから、僕は常に新しい事、正しい事を今でも勉強して、後輩に教えれるようにしているつもり。

それが、お客様にも正しい良質の技術を提供できる事に繋がる。

手職の世界に入った以上、後輩の人生は僕らの手の平の中にあると言っても過言じゃない。

人1人の人生が左右される。

その責任の大きさを深く考えなくてはいけない。

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2016年2月より偶数月は日本・東京恵比寿の美容室にて、3月から奇数月はオーストラリア・ブリスベンにて美容師をします。
※札幌は偶数月の1週目に、実家の「ヘアーショップたなか」にて完全予約制にてお仕事します。