何のために技術を磨くか?

昨夜、講習会へ行って来ました。

日本へ帰って来てから二回目の講習会です。日本はこうやって勉強する機会がたくさんあるので本当に助かりますし勉強になりますね〜。

僕らの年代になると勉強する人がグンって減ります。もう経験を積んだから、もうたくさん勉強したから良いのだろうか?

それじゃ、誰のために勉強するのか?自分のため?言われたから仕方がなく?

練習するのも、勉強して知識を蓄えるのも、明日来るであろうお客様のためにするんですね。

プロである僕らが、「知りません」「さ〜?どうなんでしょうね〜」なんて言えませんし、「それはやったこと無いからできません」とは言えません。(できないのに、できる顔してやっちゃう美容師さんも過去にお会いしましたが…そんなに僕は図太くないので(汗;)

カットだって、経験とともに蓄積されていきますが、それは新しいことを勉強していくから蓄積されるわけで、勉強をやめたら昔のパーマ屋さんで終わってしまいます。

どんな年代のお客様が来られても、どんな髪の状態のお客様が来られても、どんな注文を受けようと、正しい知識と技術でアドバイスしながら願いを叶えてあげれるのがプロですから。

だから、経験年数に関係なく、若い子に混じって勉強し続けなくてはいけないんですね。

さー、勉強しましょう!練習しましょう!僕も20年以上も理美容の仕事してますけど、まだまだ勉強です〜。それは、まだ見えぬ、明日来るであろうお客様のためにするんです。

自分のものはどうでもいい。

長い海外生活を終えて日本に帰ってきましたが、日本は物も情報もありすぎです。

実家のサロンのスペースを借りて、自分で使うものは自分の仕入れ、親がこだわって使っているものとは全く違います。タオル、ケープ、シャンプーからして全く違いますから。

僕のこだわりは、「お客さまに直接関係あるものは、できる限り良い物を…」

自分に関するものは、別にどうでもいいのです(笑)最優先順位はお客様からですからね。

例えば自分に関係するものって、ハサミケースとかワゴンや便利グッズ、あとはレジとか、電話&Fax機器などはお客さんに関係ないですからねー。予算があれば贅沢にいきたいとこですが、そんなわけもなく(汗;

しかし、シャンプー剤を選ぶのも、パーマ液やカラー剤を選ぶのも、直接お客様に関わることなので、安売りの低価格のものは仕入れたくありません。この辺りは東京や札幌都心の一流店レベルに持って行きたいのです。

技術もそうです。場所が郊外だからとか、料金を割り引くからとかで手を抜きたくありませんから、お店は実家の昔ながらのサロンですけど、技術や気持ち、お客様に関するものはカット料金1万円の美容室と同じレベルを目指したいと思ってます。

そんなこだわりで、札幌に帰って来て3週間が経ちましたが、資料の山です(汗; シャンプーだって、どうせ仕入れるなら良い物を使いたい。パーマやカラーだって、傷みの少ない持ちの良い薬剤を選びたい、それには各メーカーから出ている資料を読み、新しい薬剤の知識を勉強しなくてはなりません。

でも、本当に大切なのは、最新の技術より、僕も笑顔で、お客さんも笑顔でリラックスできる時間を提供できるかどうかでしょうね〜。そして毎日鏡を見て爽やかになってもらえるように、技術を磨いておくことが大切だなって思います。

それには、謙虚な気持ちで日々勉強ですね〜。